山梨県各地から武田家重臣二十四将と1500人を超す軍勢を集結させ、甲府の街を戦国時代一色に塗り替える「甲州軍団出陣」は、信玄公祭りのメインイベントであり、日本最大級の一大武者行列である。
主人公はもちろん武田信玄公。戦国時代最強と恐れられた甲州軍団を率いて駅前の平和通りを練り歩く光景はまさに圧巻の一言に尽きる。
まず、軍団は風・林・火・山の各隊に分かれ、甲府市内の各所に設けられた陣屋へ入り観光客との記念撮影に応じたり、独自のパフォーマンスを披露するなどして集結までのひとときを過ごす。
そして集結の号令が掛かると各軍団は一斉に会場となる平和通りへと移動し、軍団の歓声に迎えられ信玄公が登場するといよいよ出陣式が始まる。
「軍配奉献」、軍師・山本勘助による「軍議」、軍団の結束を固める「一味同心の儀」、「諏訪法性兜着装の儀」、戦勝を祈願する「三献の儀」などの儀式を終えるとついに、全軍団に対し出陣の下知が下される。
日没後、篝火や松明に照らし出される幻想的な武者行列が見られるのもこの祭の特徴である。
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